■2014年06月16日(月)

「Wolfenstein: The New Order」
 クリア時間は難易度ノーマルで13時間。ルートが二つあれば両方試したり、マップ内を隈なく探索していたので、普通にやれば10時間は切ると思われる。
 最近のシングル・ゲーとしては長い方だと思うが、全編通して特に中だるみもなく、最後まで高いモチベーションが保てたゲームというのは初代Half-Life以来かも。
 FPSの要である戦闘が楽しいというのが最大の魅力なのは言うまでもなく、ストーリーに絡む演出、多彩なロケーション、ドンパチかステルスかプレイヤーに委ねられたプレイ・スタイル等々、シングル・ゲームとしての完成度は近年にない高さだと思う。

 id Tech5エンジンは色々欠点もあるが、基本的な画質は個人的に好み。柔らかめの光を使ったライティングや、中間色をメインにした色合いが目にやさしい。
 Rage同様、作り込まれたアーキテクチャが素晴らしい。大きい空間を使った屋外のデザインも見所だが、惜しげもなく多数のオブジェクトを詰め込んだ、屋内の造形には感動すら覚える。但し遠景の描写はRageより劣る。
 Rageにあった幾つかの不具合は改善されてはいるが、自分の環境では時々fpsが一桁まで落ちてカクカクになる事があった。


 
遠景がボケているのはDepth of Field効果。いわゆる被写界深度が浅いため。オプションからはオフに出来ないが、コンソール・コマンドで切る事は可能。   ジブラルタル橋:主塔まで敵中突破するシーン。難易度高めだが、戦わず駆け抜けて次のチェックポイントをトリガーすると敵は消えてしまう。

   
 
レジスタンスのアジト:個性的なキャラが揃っている。ここでは、お使い的なサブミッションがある。   どの部屋も大小のオブジェクトで埋まっている。戦闘には無関係だが、こういうこだわりは大事。

   
 
主人公ブラスコヴィッチの部屋:たまにはベッドで眠るといい事あるかも・・・。   序盤で仲間の二人の内、どちらを助けるかの選択シーンがある。どちらを選んでもストーリーに大きな違いはないらしい。

   
 
後半はSF色が濃くなる。こういう造形大好き。   ヘルス回復はマニュアルとオートのコンパチ。1でも残っていれば20まではオートで回復する。これで何度か助かった。

   
 
レーザークラフトワーク:後半は必須の武器。パワーはチャージ用の端末が無くても、自動で少しだけ回復する。   Rageでは何一つ壊れなかったが、本作では瓶とアイテム箱は壊せるようになった。

 
AIに関しては、リリース前にトレイラーを観た時、まぬけな印象しか残らなかったが、実際やってみるとそう酷くはない。突進型の敵もいるが、軽くダメージを与えると逃げ回る敵もいるので、全てがスクリプトで動いている訳ではなさそう。
 面倒なだけのQTEやフラストレーションの溜まる時間制限ミッション等は一切無い。久し振りに理想的なFPSに出会ったような気がする。(満足度4.5/5)
公式サイト

■2014年05月29日(木)

「S.T.A.L.K.E.R. - Lost Alpha」攻略(ネタバレ)
 
自分はメイン・ミッションしかやらなかった。オリジナルと同じミッションも残ってはいるものの、ほとんどが新しくなっている。マップはダンジョン並みに複雑になり、アイテムの位置も分かり辛く、意地悪な感も否めない。パスコードは進めるための重要な情報だが、PDAに残らない場合もあるので字幕を見逃さないように注意。
 自分はモノリスへは行かなかったので、いわゆるモノリス・エンディングは見てない。

 
Agroprom、Strerokの隠れ家:フラッシュドライブはエアダクトの中。Mapに場所が表示されないので分かり辛い。   X18の入り口:プレイ途中でパッチ1.30013を入れると、ドアのパスコードがPDAのものとは違う恐れあり。

   
 
X18:情報を引き出すPCは左のエレベーター・シャフトを降り、隣のシャフトを登った先にある。   PCを起動するパスは落ちているPDAの中。PCからはTXTファイルをDLする。

   
 
Yanter:科学者からWireを持って来いと頼まれる。近くにいる男の武器を探す途中で見つかる(棚の上)。入り口は向こうに見える穴。   Radar、Nomadの小屋:高い塀に囲まれて簡単には入れそうにない。

   
 
塀の外の足場を伝って行くと低い柱があるので、ジャンプと綱渡りで入る。出る時も低い柱を利用する。   Pripyatへ続く地下通路:かなり広くて複雑。放射能もやっかい。ドアのパスコードを書いた書類はこの梯子を登って左に行く。

   
 
パイプや死体がある場所の上に行くと書類がある。   CNPP:ミュータントを殺せというミッション。全滅させても完了しない場合があったが、前のセーブからやり直したらいけた。あと、右にいるMilitaryのリーダーが死んだら詰んでしまう。

   
 
CNPPの入り口:装甲車BTRに乗ってMilitaryを援護した後、リーダーがパスコードを教えてくれる。ちなみに、この辺りからCTDが頻繁に起きるようになる。クリアには根気が必要。   CNPP:コントロール・ルームのパワーを復活させるバッテリーは、溶解した炉にある箱の中。

   
 
コントロール・ルーム:薄い煙(蒸気?)の出ているパネルの前でバッテリーを使う(Useキー)。   Lab X2:Generatorを止めるスイッチは右の操作盤の真ん中にある。ここへ来る前に、アクセスコードを他のPCからDLしてないと動かない。エンディングは近い。

 
現時点での快適なプレイをするために、Topで書いた事をまとめると(Win7)。
インストールはOSドライブにはしない。コントロ−ルパネルの「地域と言語」の「キーボードと言語」タブで「英語(米国)US」を追加、変更する。管理者として実行。XPの互換モードにする必要はない(セーブ、ロードが遅くなる)。クイックセーブはF6を使ってもいいが、ロードはF7は使わず一旦Menuに戻ってからする。
 出来れば画質はある程度落とした方がいいかも。ユーザーModも入れない方がいい。ちなみに次期パッチはセーブに互換性がなく、NewGame必須らしい。

 戦闘シーンはオリジナルに比べると少ない。とは言え、序盤は所持金が少なく、包帯やヘルスパックを多く買えないので、何度かチートのお世話になった。弾薬は敵から拾えるが、一々武器を拾ってアンロードする事になるので面倒くさい。中盤過ぎからは弾薬やヘルスパックも結構落ちている。止血はArtifactが包帯の代わりになる。スーツは落ちていたりNPCからもらえるので買う必要はないと思う。フラッシュライト用のバッテリーは最低20個は持っていた方がいい。
 中盤以降は長距離移動がかなり多くなる。車もあるが、現時点ではマップ間の移動は出来ないので基本は徒歩。ダッシュを多く使えるようにエナジードリンクを沢山持っていた方がいい。
 重量制限を100Kgに変更した事はTopに書いた。それ以外ではフラッシュライトの性能を2倍にした。やり方は\gamedata\config\models\objectsにあるlight_night.ltxの、rangeとspot_angleの数字を2倍した値に変更する。

■2014年04月11日(金)

「Betrayer」
 後半になってやっと攻略のコツが分かってきた。順序としては、先ずノーマル・ワールドでマップの探索&戦闘。
 次に鐘を鳴らしてゴースト・ワールドにすると、亡霊達が現れるので会話。彼らはそれぞれ悩みや問題を抱えていて、それに関係するアイテムを見つけたり、人(同じく亡霊)を探す事によって解放される。

 問題は暗く視界の悪いゴースト・ワールドでの探索だが、ただ闇雲に歩き回るのは時間の無駄。効率よくやるには音がポイント。Listenキー(X)を押すと「シュワシュワ」と音が聞こえるので、その方向に進めばアイテムや亡霊が見つかる。もちろんステレオでないと方向は分かり辛い。
 そして全ての亡霊を解放すると最後の仕事が待っている。

 敵の強さを三段階の中から選べるのはTopで書いたが、一番弱くしても戦闘は難しかった。特にラストは敵の数が尋常ではないので苦労した。
 武器は色々あるが、一番使えるのはロングボウ、ショートボウそしてピストル。弓矢は威力は低いが連射が出来るし、ピストルはリロードが早い。威力の強いクロスボウ、マスケット銃はリロードが遅く使い辛い。


 
モンスター化したスペイン兵。弓は溜め撃ちよりも連射した方がいい。   回復の樽:激しい戦闘が予想される時は場所を忘れない事。

   
 
ヘルス上限を増やしたり、リロードを短縮する等の能力を上げるお守りを三つまで持てる。   地図:一度行った砦や門にはワンクリックで移動可能。

   
 
彼女の名前はAllison Markley。クリアへのキーパーソン。   亡霊との会話は一度で済まない場合もある。こちらの返事に「You must not remain here any longer」と出れば解放され消える。

   
 
アイテムは砂に埋もれている場合と石に埋もれている場合があるが、後者はシャベルでないと掘れない。中盤過ぎたあたりで手に入る。   クリア後は装備そのままで、スタート地点からフリープレイが出来る。

 さて肝心のストーリーだが、自分の拙い英語力では何となくしか分からないが、Allisonや亡霊達の話では、家族や知人間で裏切りや血生臭い事件があったらしい。原住民やスペイン兵はモンスター化しているし、何やら邪悪な物に、この土地自体が呪われているのかも知れない。ちなみに「Betrayer」とは裏切り者、売国奴、背信者等の事。
 ストーリーやシステムのアイデアは悪くないが、いかんせんプレイ自体が単純で、同じ作業の繰り返し。ラスト以外はこれといってイベントも無く、全体的に地味過ぎる。せめて会話にボイスアクティングがあればとは思うが、インディーズでは予算的に無理なのかも。(満足度3/5)
公式サイト

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