■2012年08月29日(水)

「Deep Black: Reloaded」
 
ロシア産のSF-TPS。これまで色々と書いてきたので詳細は省略。途中からストーリーはどうでもよくなったので、概略はOverlandのサイトでどうぞ。
 ロケーションは地上4割、水中6割位。基本的には普通のカバーTPS。水中では全て(敵は例外)の動きが遅くなり難易度も上がる。武器は地上、水中とも共通だが、後者では
Harpoonというワイヤー付の銛があり、ボタンを操作したり武器としても使う。
 自分は難易度Easyを選んだが、通常のゲームのHard以上に苦労した。特に水中のロボット系の敵は硬い上に攻撃力も高いので苦戦は必至。後半は複数で現れる事が多いので、個人的にはボス戦より大勢のザコ相手の方が数倍難しかった。攻略の参考にした
Youtubeをご覧になれば、その難しさがお分かり頂けると思う(35、36の動画。ネタバレ注意)。
 自分はそこそこ楽しめたが、あくまでB級ゲーなので特にお勧めはしない。ちなみにSteamでのプレイ時間表示は15時間。(満足度2.5/5)

 
Melee専門の敵:姿を見かけたら、即こちらもmeleeの準備をしないとほぼ即死。   オーバーオール作業員の強さは異常。工具の一殴りでゲームオーバー。
     
 
名前不詳の硬い敵:地上ではそう手ごわくないが、水中でレーザーロックされると動きが制限されるので結構やっかい。   機雷:プレイヤーを発見したら接近して自爆する。ダメージは弱めだが、連続してこられると辛い。
     
 
オウム貝を模した水中ロボ:硬くて攻撃力も高い。Harpoonで味方に出来るが、中々難しい。   画面奥に向かって流れる高速の水流に乗りながら、障害物を避けるシーン。個人的にはこのゲームで二番目に難しかった。
     
 
一番難しかったシーン(上記Youtubeの35、36)。敵が多いので、弾を避けながらHarpoonでスイッチを操作するのがコツ。   ラスボス専用の武器:右クリックでズームしながら撃たないとダメージを与えられない。エンディングは近い。

■2012年08月09日(木)

「Inversion」
 
海外のレヴューサイトでは、新鮮且つオリジナルの要素がないと評価が下がる傾向にある。そもそもFPS、TPSのネタは既に出尽くした感がある。なので最近は新作と言ってもシリーズ物ばかり。ゲーム会社は完全な新作でリスクを犯す事より、そこそこの利益を保障された人気シリーズに頼っているのが現状。
 本作を制作したSaber InteractiveがなぜTimeShift 2を作らなかったのかは知る由もない。時間制御のシステムはともかく、あのサイバーパンクな世界観とデザインは捨て難い魅力があったが、新作に挑んだ姿勢は評価してもいいと思う。

 Topでも書いたように、確かに他のゲームの寄せ集め感は否めない。Gravlinkの機能はHL2のグラヴィティガンとほとんど同じ。無重力シーンはDead Spaceを連想させる。そのGravlinkを取ってしまうと普通のオールドスクールTPSと言えるが、決して出来は悪くない。
 戦闘は爽快感があり楽しめるし、アーキテクチャにも手抜きがなく、トータルで真面目に作られている印象。ただ、その真面目さが災いして凡庸なゲームになってしまった感もする。ロシアのB級ゲーのような独特の味や癖があれば、B級の秀作として少しはゲーマーの記憶に残ったかもしれない。言い方を変えると、B級になれなかった準A級ゲーと言えなくもない。
 難易度変えて何度もやり直したので、シングルのプレイ時間はSteam表示で8時間。うまい人なら6時間程で終わるかも。ちなみにストーリーは完結せず次回作を臭わせる終わり方をする。
公式サイト (満足度3/5)


 
オープニング:主人公Russellと相棒DelgadoはLutadoreに捕まり処刑寸前。   低重力空間での移動は、目標に向かってSpaceを押すだけのお手軽仕様。
     
 
中ボス戦:同じボスが何度も登場する。   Lutadoreの居住区:どうやら彼らはエイリアンらしい。そしてRussell達の住む惑星とは・・・。
     
 
LowGravlinkで球になったガソリン。もちろん武器として使える。   溶岩流で向こうに渡れない。上の橋が赤く点滅しているって事はHighGravlinkを使えという事。ちなみに溶岩も武器になる。
     
 
いわゆるSF的な造形が素晴らしい。   相棒Delgadoがダメージを受けて動けない。助けないとゲームオーバー。

■2012年07月10日(火)

「Spec Ops: The Line」
 
ストーリーは一応公式サイトがあるのでそちらでどうぞ。本作は映画「地獄の黙示録」の原作「闇の奥」へのオマージュだとか。映画のカーツ大佐に相当するジョン・コンラッド大佐の名は原作者のジョゼフ・コンラッドからきているらしい。という事は主人公のマーティン・ウォーカーはマーティン・シーンから?
 ウォーカーはコンラッドを探す行程で、次第に精神を犯され、時に常軌を逸した行動を見せるようになるが、完全に正気を無くしてしまったのか否かは、ラストでのプレイヤーの選択に委ねられている。映画でシーンが演じたウィラード大尉とウォーカーの行動は被るところはあるものの、コンラッド大佐に関しては、まるで妖怪のようだったカーツ程の不気味さはない。
 Topでも触れたように、途中でも人を殺す殺さない等の選択場面が何度もあるが、どちらを選んでもそれなりに進むようになっている。その他の感想はTopに書いたので省略。

 
雲海に浮かぶ高層ビル群。遠くの海上に見えるのは人工島「パーム・ジュメイラ」   ドバイ名物砂嵐。戦闘どころではない。
     
 
ヘッドショットでは首が吹っ飛ぶ。至近距離でのショットガンも同様。   敵の種類はそう多くない。これは一番硬いヘビーアーマー兵。
     
 
白リン弾で地獄と化した街。   世界一高いビル「バージュ・カリファ」を目指していたら・・・?
     
 
瀕死状態の仲間を治療中。自分はもちろん仲間が死んでもゲームオーバー。   エピローグ

■2012年03月01日(木)

「Syndicate」
 
Syndicateと言えば、あのピーター・モリニューが1993年に発表した同名ゲームが有名。自分は、確か今は亡きTownsでプレイした記憶がある(Macだったかな?)。シンプルなシステムのシミュ・アクションといった感じで、「ヴィーン」というミニガンの音はいまだに耳に残っている。
 2012年のSyndicateは、旧作のクォータービューからFPSへと変わり、共通しているのはサイバーパンクの世界観だけと言っていい。ストーリーは特に重要ではないので省略。詳細は
EA公式サイトでどうぞ。

 シングルプレイでのバランスは置いといて(後述)、とにかくたっぷりと激しい戦闘を楽しみたい人にはお勧め。特殊能力もあるが、システムがシンプルなので使い方自体は簡単。ここでその特殊能力に触れておくと、大きく分けて「Dart Overlay」と「Breach」の2種類がある。前者はスローモード、敵スキャン、ダメージ強化等が主な効果。後者には「Suicide(自殺)」「Backfire(衝撃)」「Persuade(敵が味方になりその後自殺)」の3モードがあり、加えて、スイッチの操作、敵シールド、グレネード、タレットの無効化等々使い道は多い。これらを駆使しなければ攻略は難しいが、個人的には結構面倒臭かった。

 シューティングパートだけに限って言えば、最近のFPSの中では一番良く出来ていると思う。武器の音には迫力があり、敵のリアクションもいわゆる「撃っている」感を十二分に感じさせてくれる(ゴア有り)。AIも中々リアルな動きをする。
 さて問題は戦闘のバランス(難易度Normal)。特に後半からラスボス戦までの敵の多さは異常。推察するに、おそらくこれはCoopを前提の仕様だと思う。プロデューサーの
でもかなりCoopに力を注いだらしく、現にレビューではシングルよりもCoopの評価が高いよう。シングルでのバランスがおざなりにされている感は否めない。プレイ時間8時間弱。(満足度3.5)

 
Persuadeで敵の一人を味方にした。ザコ戦では重宝する。   特殊シールドを着た敵。まずBreachでシールドを無効化しないといけないが、手間取るとシールドは回復する。
     
 
超強力な火炎放射器。使用するシーンは限定されている。ちなみに通常は2つの武器しか持てない。   ちょいネタバレ:ラスボス戦前の難関の双子。色々と手間がかかる。
     
 
サイバーパンクな世界観の描写が素晴らしい。アーキテクチャ、オブジェクトのデザインも同様にレベルが高い。   スキルアップ画面:ヘルスの上限アップやその他の能力アップが出来るが、入手ポイントが少なく中途半端な感じ。これは要らなかった。
     
 
各Breachにはチュートリアルがあり、クリアしないと進めない。   主要キャラの声はハリウッドの有名俳優が演じているとか。

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