■2012年01月07日(土)

「Rochard」
 
主人公は巨大な宇宙鉱業会社Skyrig社で働く鉱夫Jhon Rochard。「ある日彼のチームは小惑星でエイリアンの古い遺跡を発見するも、その後チームは行方不明になってしまう。遺跡はアリゾナに住むネイティブアメリカンの伝説と関係があり、異次元の闇の力を復活出来るらしい。それに興味を持ったJhonの上司Maximilianはギャング達を使って手に入れようと企むが・・・」
 Jhonが操る
G-Lifterは、初期はHL2のグラビィティガンと同等だが、進行に連れてレーザーやグレネードランチャー等の攻撃能力が加わる。パズルの難易度は低め。攻略の要となるジャンプもそう難しいテクニックは要らない。主人公は撃たれ弱く結構死に易い。敵が増えてくる後半は何度もやり直したので、クリアに要した時間は6時間50分。(満足度3.5/5)
 
○リオ似のJhon Rochard。   レーザーは連射するとオーバーヒートして冷えるまで撃てなくなる。
     
 
強化型G-Lifterはセカンダリで敵を引き寄せると一発で倒せる。   白のバリアはキャラは通過可、アイテムは不可。赤はその逆。青は両方不可。
     
 
セカンダリでぶら下がりスイングジャンプ。   レーザーに当たると即死。
     
 
色々と手数のかかるシーン。吸着グレネード必須。   CASINO!

■2011年12月18日(日)

「Duke Nukem Forever DLC: The Doctor Who Cloned Me」
 
本編(バニラ)の評価を落とした要因は自分が考えるに、まず武器が2つしか持てないというDukeに似つかわしくない制限、序盤の面倒くさいラジコンカー、冗長なバギー・ミッション、ストレスの溜まるトラップ、これらに尽きると思う。
 本作では武器は4つ持てるようになったものの、他の要素は全て登場する。但し、その内容は本編とは少々異なる。ラジコンカー、バギー(車)はシーン自体のボリュームが減り、小難しいジャンプも無くなった。パズルやトラップとの組み合わせも多いが、セーブポイントが細かく設けられているので、やり直しもそう苦にならない(ラスボス戦は除く)。
 戦闘はオーソドックスなオールドスクールFPSに変わりはない。武器は4つ持てるし弾薬も豊富なので思う存分撃ちまくれる。もちろんお約束のお色気ネタやDukeならではのジョークも満載(ラストの一言には思わず吹き出してしまった)。
 ボリュームの少なさはともかく、このDLCを本編として先に出しておけば評価も違ったかも知れない。約800円という価格を考えれば満足度4/5。
 
Area51の地下にある巨大な施設。   Duke Clone弱すぎ。
     
 
新登場のDuke Bot。   Dr. Valenciaの頼みを聞いてあげれば良い事があるかも。
     
 
ラジコンカーを待ち受けるトラップ。   Pig Copはグレネードを投げてくるので結構やっかい。
     
 
最後は月面が舞台。ムーンバギー大活躍。   終盤だけに戦闘の難易度もアップ。ラスボスも手強い。

■2011年11月05日(土)

「Battlefield 3」(シングルプレイ)
 
例えば、このゲームをCall of Dutyシリーズの新作と言われてプレイしたとしても、誰も信じて疑わないに違いない。なのでどうしても過去のCoDシリーズの感想と被ってしまう。
 カットシーン、スクリプトシーンがかなりの量を占め、プレイヤーはその合間に戦闘をやるという感じ。加えて指定されたキーを押すQTEもてんこ盛りなので、やらされている感も強い。戦闘で死ぬのは許せるが、QTEで死ぬのはどうも納得できない。

 とまぁいつものスクリプトゲーに対しての不満はこれくらいにして、シューティングパートに関しては普通に面白い。特筆すべきはサウンド。特にビル街での銃撃音はリアルな臨場感があり、映画「Heat」のシーンを彷彿させる。
 他にこれといって特徴はないが、スクリプトに身を委ねればそこそこ楽しめるかも。プレイ時間は約5時間と物足りない。自分はシングルだけなのでフルプライスでは割高感は否めない。(満足度3/5)

 
主人公は海兵隊ブラックバーン。尋問による回想で始まる。他の兵やロシア兵を演じるシーンもある。   街中での戦闘が一番楽しめた。
     
 
仲間と共に広いフィールドで戦うのがこのシリーズの醍醐味なのかな?   スクリプトをこなすのに忙しく、こちらを無視する敵。
     
 
ドッグファイトへ出撃。操縦は自動、プレイヤーは後席で射撃担当。特に面白いものではない。   戦車は運転と射撃を担当。操作性は悪くない。

■2011年10月14日(金)

「RAGE」
 ゲームのスタート地点が屋内、或いは密閉された空間というのは決して珍しい事ではない。初めて屋外へ出るプロセスはある意味儀式に近く、時には感動を伴う。プレイヤーは、そこが荒野であれ都市であれ、期待と不安を抱かずにはいられない旅人と化す。
 idもその辺は心得ているらしく、そういう演出は見せるものの、扉を開け視界が開けた2、3秒後に、ボケたテクスチャを見て?となった人も多いのではないだろうか。いわゆる大事な「つかみ」でRAGEはこけてしまった。

 売りの一つだったTech5エンジンは、もはや時代遅れという感は否めない。アリゾナのモニュメント・バレーを彷彿させる岩場の描写は素晴らしいが、実写から流用したと思われる空はドットが粗くリアリティに欠ける。驚いたのは草や木の描写。デカール系のテクスチャでそれらしく見せてはいるが、これは大昔のDOSゲームの手法で、今時モデルを使わないなどあり得ない。
 屋内及び建物のアーキテクチャはDoom 3エンジンからあまり進化してないのは明らか。一見作りこみが凄いように見えるが、Doom 3と同様にテクスチャの種類の多さで誤魔化している。近くに寄ると、床や壁、オブジェクトのテクスチャはボケボケで立体感に乏しい(ボケてないテクスチャもあるが)。ダンボール箱やビンひとつ動かず、窓ガラスも割れないとか進化どころか退化していると言っていい。
 下水や盗賊アジトのマップに使いまわしがあるのは興ざめ。百歩譲って構造は同じだとしても、オブジェクトの位置くらいは変えるべき。そっくりそのままコピペとは天下のidがやる事ではないと思う。

 戦闘は楽しい。敵の動きが多彩で、撃たれた時のリアクションも最近の他のゲームとは一線を画す。形勢が悪くなると逃げるのも面白い。プレイヤーの武器が強力なので、難易度を上げるとかしないとつまらなくなる可能性もある。
 レースは序盤、幾つかやってみたけど、コースがストレスの溜まるレイアウトで全く楽しくない。進行に必須なもの以外はやらず、フィールドでの敵車とのバトルも極力避けるようにした。

 シナリオも酷い。世界は荒廃しているのだから、導入部はもっと不安と恐怖を煽る演出があるかと思っていたが、いきなり親切なNPCばかりで拍子抜けだった。そもそも主人公は一体何を、そして何処を目指しているのかが終盤まで全く見えてこない。S.T.A.L.K.E.R.やBorderlandsでは、ミッションをこなしていくに連れ、最終目標の姿が次第に明らかになるという演出があり、それがプレイへのモチベーションを保つ大きな要因でもあった。サブミッションもお使いレベルのものばかりで、世界を救わんとするヒーローが数十ドル目当ての小遣い稼ぎとは情けない。
 ラストはさらに酷い。直前に強力な武器をもらうが、当然ボス戦用かと思いきや、その使いどころもなくゲームは唐突に終わってしまう。消化不良も甚だしい。

 基本的なアーキテクチャ、キャラ、武器等のデザインは素晴らしいものの、上記のようなマイナス要因で非常に中途半端な作品で終わっている。現在はパッチと対応ドライバでトラブルは減ったとは言え、リリース当時の混乱はidの大きな汚点となった事は間違いない。日本語吹き替えにはほぼ満足。プレイ時間約15時間。(満足度2.5/5)

 
Doom 3では不可能だった壮大な風景描写。   Subway Town:テクスチャのボケはともかく、見た目のインパクトは凄い。
     
 
壁に描かれたパイプ・・・。   薄い板に書かれた書き割りのような木と草。プレイヤーの動きに合わせて回転する。
     
 
他のゲームでは主役のアサルトライフルも、このゲームでは一番威力が低い。   フィールドに出没する盗賊の車。戦ってもメリットはない。弾薬代や修理費で赤字になるだけ。
     
 
ゲーム中、一番巨大な敵(モザイク処理済)。存在価値が不明。   アイテム多過ぎ。

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