■2011年09月29日(木)

「Call of Juarez: The Cartel」
 
前2作はそこそこ人気のあった西部劇FPSだった。決して平和な時代を描いたものではなかったものの、現代物にはない古きノスタルジアも魅力だった。3作目は舞台を現代に移すという製作発表当時から、これは失敗するのではないかという懐疑的な声があったが、果たしてその懸念は現実のものとなってしまった。

 内容を簡単に言うと、かなり荒っぽいFBI捜査官が主人公のクライム・ムービーをバーチャル体験するゲームだと言える。攻略パターンは、先ず現場へ車で移動して聞き込み、捜査、そして銃撃戦、この繰り返し。常に3人での行動で、単独行動はなし(キャラ別のアイテム探しはある)。プレイキャラは能力の違う3人の中から選べる。前作では途中でキャラをチェンジ出来たが本作では残念ながら不可。

 ドライビング・パートは、通常の移動の他に追跡、尾行等がある。NPC車との事故や人を轢くとゲームオーバー。道を外れてもゲームオーバー。FPSにドライビングを求めない自分には面倒くさいだけだった。
 シューティングパートだけに限って言えば、凡庸ながらそう悪くはない。結構死に易いバランスでヘルス回復も遅めに設定されているので、緊張感ある戦闘が味わえる。ただ、頻繁に挿入される冗長なカットシーンを筆頭に、戦闘や運転中にもかかってくる携帯電話やスクリプト縛り等々、他の要素が災いしてとにかくテンポが悪く、集中しづらかった。
 ほとんどカットシーンはスキップしていたのでストーリーには触れない。(満足度2/5)

 
キャラ選択画面:自分はアサルトライフルをメインで使いたかったので、中距離が得意のGUERRAを選んだ。   常に3人で行動。リーダーはMcCALL(右)。手荒な捜査はロスでも評判らしい。
     
 
ドアの両脇にスタンバイして突入するシーン。何度もあるので途中で飽きてくる。   ハイウェイで車上の銃撃戦。スピード感はあるが面白くはない。
     
 
Concentration Mode:スローになってエイミング精度が上がる。攻略に必須なものではない。   ギャングのボスを追ってメキシコへ。

■2011年09月17日(土)

「Hard Reset」
 
最大の特徴はマップ・アーキテクチャだと思う。DoomやQuake並みの複雑さはないものの、入り組んだデザインは久し振りにマップを探索&攻略する楽しさを満喫できた。サイバーパンクというベタな題材なので新鮮味は薄いが、ビルの壁面を飾るディスプレイやレトロ調のオブジェクト等、いかにもサイバーパンクしている。もちろんお約束の勘違いジャパニズムも登場する。
 自前のRoad Hogエンジンによるグラフィックは中々綺麗で動作も軽い。メジャータイトルと比較しても何ら劣る所はない。Topで
「あまり変わり映えのしない夜の街での戦いが延々続く」と書いたが、後半は地下鉄や病院等の屋内マップも多く登場し、単調さを払拭している。製作のFlying Wild Hogは小規模の会社ながら、優秀なデザイナーが揃っているのではないだろうか。

 戦闘は難易度高め、特に2回あるボス戦ではかなり苦労した(難易度ノーマル)。まぁでも終わってみると楽しい苦労だと言えなくもない。ヘルス回復をオートにしなかったのは正解。じっと隠れて回復する余計な行為がないのでテンポよく進められる。
 少々戦闘が大味だが、派手なドンパチが楽しみたい人にはお勧め。(満足度3.5/5)
公式サイト No Intro Mod


 
都市のデザインが素晴らしい。上空を巡回する広告船からは聞き覚えのある日本語が流れ、さらにその上では無数のエアーカーが行き交う。芸が細かい。   地下鉄構内や車両のデザインも秀逸。
     
 
マップ上には爆発物が多く置いてある。敵を撃つより側の車を撃った方が早いかも。   突進タイプの敵が多い。部屋の角に追い込まれてしまった。ロボ系ながら撃つと結構出血する。
     
 
CLN Weaponの連射を長く続けると赤くなってオーバーヒートする。冷えるまで撃てない。   左からライフル、ショットガン、RPG。パッと見では分かりづらい。Hudで名前を確認しないと間違う時がある。
     
 
グレードアップ端末:一周目で全てをアップするのは無理らしい。シークレット探しも重要。   クリア後EX Modeを選ぶと、一周目の装備を引き継いで二周目が始まる。難易度も選べる。

■2011年08月07日(日)

「They are Alive!」
 
製作は以前紹介した「The Hunt」のOrion Games。リリースは2010年と古くはないが、そこそこ遊べた「The Hunt」より2年後の作品にも関わらず、内容は劣化していると言わざるを得ない。
 マップのアーキテクチャはB級としては及第点。キャラのモデリングも悪くない。しかし肝心のAIが酷過ぎる。大半の敵はほとんど棒立ちで撃ってくるだけ。戦闘の駆け引きも何もあったものではない。
 プレイ時間は4時間位。これをもう2倍にしてAIがまともだったら、ロシアB級ゲーとして名を残し得たかも知れない。デザインに独特の味があるだけに残念。(満足度1.5/5)
 
オープニング:シュプレヒコールする労働者達。全員同じ顔。   グラフィックは中の上という感じ。結構重めでもっさり感がある。
     
 
敵は複数で現れる事が多い。プレイヤーは死に易いのでこまめにセーブした方がいい。   ロボットも登場。ブリキ製?
     
 
序盤で拾ったサングラスをかけると、通常では見えない物が見えるようになる。   美人OLはサイボーグだった。
     
 
エイリアン本部:デザインが面白い。   通気ダクト:Gameシグナルの人が書いていたように何故か簡単には入れないが、横向きになると何とか入れた。

旧記事へ