■2012年11月17日(土)

「acer ICONIA TAB A200-S08G」
 箱から出しての第一印象は「重い」。薄い筐体からは想像出来ない、ずっしりとした重さがある(710g)。左手に持って右手での操作は3分が限界。ソファーに座って膝の上に乗せての使用では、画面をなるべく正面から見るために(TFTなので斜めからでは画面が白っぽくなる)、左手で上部を少し持ち上げる必要があるが、やはり指が数分で疲れてしまう。何らかのスタンドが必須かも。
 先ずはいきなりWi-Fiの設定で詰まった。付属の簡易マニュアルでは分からなかったので、ソニーの
サイトを参考にした。WiMAXの無線LANを使用。初期設定中にOSをアップデートするかとメッセージが出たが、取りあえずスキップして設定を終えた。acer

【操作感】

 基本的な使用感は想像していたより良い。タップやフリックの反応も良好。ChromeもPCのIE9より速くて軽快だが、本機を縦使用だとフォントが小さ過ぎてサイトによってはかなり見辛い。横使用だとフォントが大きい分、ページの上部しか表示されないので、フリックでスクロールしなければならないが、これが結構難しい。目的の行で止まらなかったり、望まないリンクを押してしまう事がよくある。PCのようにスクロール・バーが欲しいところ。
 試しにロジクールのワイヤレスマウスを繋いでみたら、問題なく使えた。もちろんホイールでスクロールも可能。自分は確認してないが、キーボードも使えるらしい。
 しかし一緒にタッチペンを買ってて良かった。指だけだとあっという間に指紋でベタベタになってしまう。小さい文字のリンクもタップし易い。日本語入力は最初からATOKが入っているので快適。

 
縦&横使用時の表示の違い。絵の縮尺は同じ。

【動画再生】
 Youtubeは専用のアプリが入っていて、Chromeより快適且つ綺麗な画質で観ることができる。画質は低画質(たぶん240p)とHD(720p)の二択しかなく、共に小画面は問題なく綺麗に再生されるが、HDのフル画面はカクツクまではいかないものの、微妙に引っかかる感じがある。
 試しにPCから720pの動画を本機にコピーしてから観たところ(MX動画プレーヤーを使用)、同様の引っかかり感があった。という事はストリーミングが原因ではなく、ハードの能力不足と思われる。画質自体は綺麗なので我慢すれば観れるレベル。

 ニコ生は、OSのアップデート前(バージョン3.2)は普通に観れたが、アップデート後(4.03)は全く観れなくなった。この件に関してはググればすぐ分かるが、要するにAdobeがAndroid4.0以降に対応したFlash Playerの開発を止めた事が原因。
 対策は、
ここにあるAndroid4.0対応のFlash PlayerをインストールすればOK。但し非公式なのでインスト時に設定で「提供元不明のアプリのインストール」を許可する必要がある。
 画質は基本的に配信元に依存するが、低画質、高画質共に綺麗だとは言い難い。特に後者ではカクツクし、画と音がずれる事も多い。※以上は一般会員での感想。プレミアムで快適になるのかは不明。

 
Youtube視聴時の基本画面。   ニコ生:PC(有線LAN)に比べてA200(無線LAN)は1秒程遅れる。

【音質】

 スピーカーは本体の裏面下部にある。音質は小型ラジオのAM並。音声だけなら何とか聞けるが、低音がほとんど出ないので、とても音楽を聞くようなレベルではない。それでも蚊の鳴くような音で、聞くに堪えないディスプレイ付属のスピーカーに比べれば100倍まし。

【考察】
 携帯性はともかく、使い勝手はPCの方が断然上。主な用途は寝る前に、布団の中でWEBチェックしたり動画を観る事に限られそう。

■2012年10月15日(月)

「MSI N650GTX-Ti Cyclone II PE OC」
 これを選んだ理由としては、幾つかレヴューサイトを見たところ、いづれもかなりの低騒音という評価だった事。以前紹介した同じMSIの7770のファンがハズレだったので、一抹の不安があったけど今回は大丈夫だった(詳細は後述)。
 カードサイズは左絵の通り(単位mm)。文字が書いてあるヒートシンクのカバーは両面テープのようなもので貼り付けてある。ファンは4ピンのPWM。
 以下は
SAPPHIRE HD6850との比較。

【3DMark06 - v1.2.0】
上:6850(ドライバ12.8)、下:650ti(ドライバ306.89)、僅差。ちなみに以前紹介した7850は「20365」、7770は「18251」だった。

【3DMark11 - v1.0.3】
上:6850、下:650ti。7850は「P5545」、7770は「P3447」。

【消費電力】(Zalman ZM-MFC3でのシステム合計値)
 
左:6850、右:650ti。それぞれ上段はアイドル時。中段はBorderlands 2のスタート地点で計測。Vsyncオン、fps上限60。下段は同じ場所でVsyncオフ、fps無制限。(どちらもPhysX高)

【GPU-Z】
 
左:アイドル時、右:Borderlands 2(Vsyncオフ、fps無制限)。GPUの稼働率や温度が上がってもファンの回転数はあまり上がらない仕様(室温20℃)。起動してOSが立ち上がるまでは少々うるさいが、通常ではファンの音はほとんど聞こえないと言っていい。

【PhysX on Borderlands 2】
 左絵はSouthern Shelfに登場するボス戦のシーン。デブリが大量に出て、6850の時はfpsが20前後でカクカクだったが、650tiでは40前後に上がった(解像度1920x1080、PhysX高)。

 メモリバス幅が128bitなのでゲームによっては6850を下回る場合もあるようだが、7850と6850の間を埋める性能のカードが欲しかった自分には良い買い物だったと思う。取りあえずファンが静かで良かった。

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