■2012年06月18日(月)

「KENWOOD Prodino KFA-A55」
 USBスピーカーを使い始めてから、サウンドカードを介せずに直接USBからアンプに繋いだ方が良い音がするのではないかという疑問を持っていた。どこのサイトだったか忘れたけど、オーディオ評論家を集めたブラインドテストで、某国の安価なデジタルアンプが数百万円するアンプに勝ったという記事を見た記憶がある。
 通販サイトでデジタルアンプを探すと1万前後の物が沢山見つかり、ユーザーの評価も悪くないが、どれも入力端子や機能が最小限で使い勝手は良くなさそう。
 この
KFA-A55は、6系統の入力と豊富な音質コントロールを備え、かなり細かくカスタマイズ出来る仕様になっている。リモコン付。

 PCのUSBと繋いだ音質は、USBスピーカーと同様にクリアで色付けのない音。ソースの粗もそのまま出るという感じ。一方オンキョーSE-200PCI LTDのRCAアナログ出力をAUXに繋いだ場合は、全音域で僅かに音の輪郭が甘くなる。決してボケた音ではなく、耳に優しく聞き易い感じ。
 今回主な比較ソースには下記のCDからリップしたMP3(ビットレート:320kbps、サンプリングレート:48000)を使っているが、何と言っても一番音が良いのは、それを入れたUSBフラッシュメモリを本体に挿しての再生。例えばドラムのブラシの音を例にとると、古い録音ではノイズっぽくベタっとした音になりがちだが、メモリ直付けでは、ブラシの毛1本1本の存在を認識させるような、クリアで心地よい音を聞かせてくれる。当時はリバーブ機器は使われておらず、スタジオの広さがわかるような残響を伴うベースの音が生々しい。ピアノソロのシングルトーンの余韻も素晴らしい。PCを起動しなくてもいいので、ファンの騒音も関係ない。


 
前面&背面:ボリュームを押すと電源オンで周囲が青く光る(消灯も可能)。回転時には軽いクリック感がある。2012年製。   上はA55のプロパティ。サウンドチップはテキサスインスツルメンツのPCM2702。下はSE-200PCI LTDでチップはVIAのEnvy24 Family Audio Controller、24bit対応。
     
 
スピーカーは壊れたKA-S10用のLS-S10を流用。A55との組み合わせでは若干低音不足かも。   20bitリマスター版。

【結論】
 サラウンド等にこだわらなければサウンドボードは要らない。

■2012年04月11日(水)

「MSI R7770-2PMD1GD5 OC」
 クーラーを含めたサイズは6850より5mm長い。MSIのクーラーは静かだという声が多いが、どうやら自分はハズレを引いたらしい。
 まずブラケット側のファンがチリチリとうるさい。軸受けからなのかジーという音も聞こえる。もう一方のファンはほぼ無音。さらにクーラーカバーが共振してブーンと鳴く。カバーを指で押さえると音は止まるが、6850に比べて作りが安っぽい。

【3DMark 06(v120)&11(v103)】(ドライバはCatalyst12.3)
 
左:3DMark06、右:3DMark11。6850よりちょい低め。

【消費電力その他】
 
アイドル時の消費電力は65w。6850より10w低い。   アイドル時のファンは30%で回っている。(室温20℃)

【考察】
 2、3日前から6850が2時間に1回はブラックアウトするようになったので、ほぼ同性能の7770を試しに買ってみた次第。最近のゲームはコンソール主体なので重いゲームは少なくなった事もあり、7770で充分だと思ったけど本機のクーラーの騒音は予想外だった。返品を思案中・・・。

■2012年03月24日(土)

「SAPPHIRE Radeon HD7850 2G GDDR5 PCI-E OC Version - 6850との比較」
 クーラーを含めた長さはほぼ同じで210mm。但し基盤は7850の方が20mm程短く、6ピンの補助電源プラグ(1個)の位置もそれに準ずる。
 7850の2連ファンはアイドル時は20%で回っていて静かだが、試しに手動で回転を上げたところ、30%を超えてから「ウィーン」という音が大きくなっていく。風切り音だけなら許せるが、この音は個人的には結構気になる。下記のベンチやゲーム時には全く「ウィーン」は聞こえなかったものの、夏場にどうなるかは不明。一方6850は回転がいくら上がっても風切り音が大きくなるだけ。
 GPU以外の主な構成は、CPU: Intel Core i7 870、Memory: CFD W3U1333Q-4G DDR3 PC3-10600 4GBx2、SSD Drive: Intel 320 Series 120GB Intel X25-M 80GB×2、OS: Windows 7 Home Premium 64bit。

【3DMark 06(v120)&11(v103)】(ドライバは6850がCatalyst12.1、7850が12.4)
 
左:6850、右:7850。僅差。
     
 
左:6850、右:7850。DirectX 11での差が出たよう。

【Hard Reset Bench】
 
左:6850、右:7850。6850でも軽快に動く。

【消費電力】(Zalman ZM-MFC3でのシステム合計値)
 
左:6850 - 203W、右:7850 - 219W。Hard Resetのスタート地点で一歩も動かずに測定。予想に反して7850の方が大きかった。ちなみにアイドル時は共に74Wだった。

【GPU温度他】(アイドル時)
 
左:6850、右:7850。ゲーム時の温度は測れなかったけど、アイドル時の温度は確実に下がっている。(室温18℃)

【考察】
 最新のゲームをDirectX 11で遊びたいのなら買い。そうでないのなら6580で十分(ミドルレンジ・ユーザーなら)。個人的にはDirectX 11には、ほとんど興味を惹かれない。ちなみに
ここのサイトでのCrysis 2ベンチ(DX11&ハイレゾテクスチャ)では大きな差が出ている。
 消費電力が6580より大きいのは意外だった(オーバークロックバージョンだから?)。不本意ながら3万円弱は高い買い物だったと言わざるを得ない。正直言ってGeForceの次期ミドルレンジが気になってきた・・・。

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