■2011年07月21日(木)

「ナナオ FORIS FS2332-BK」
 三菱RDT233WX-Zの不満な点はフォントが滲んで見づらい事。メイリオは調整で多少見やすくなるものの、ゴシックは輪郭がボケたようで目が疲れた。あと写真で、色がモニターに写ったものと印刷されたものと違いすぎた。

 さてこのFS2332はノングレアIPSながら、いわゆるギラツキ感がほとんど無い。3年ギラツキ(S2231W)を使ってきたけど、やはりギラツキがないのは目に優しいと今更ながら痛感した。フォントの滲みも全くない。ただ、色に関してはLEDバックライトの特色なのか、233WX-Zと同様にシアンが強めのような気がする。
 デザインは旧機種2331と共通で洗練されているとは言い難いが、自分は嫌いではない。但し他のスタンドに換える場合の配慮には欠けている(後述)。下部に赤、青、灰のストライプを貼る事ができるが、自分は貼る予定はない。両脇のスピーカーはかろうじて音が出ているというレベルで、鑑賞に耐えうるものではない。ヘッドフォンではドンシャリ系の音質ながらそこそこ低音が出ているのでゲームでは使えそう。


 本機の特徴のひとつに、ナナオのサイトでも大きく取り上げられているSmart Resolutionがある。肌補正とか動画領域補正とか色々あるが、動画ではオンオフ切り替えて比較してもあまり違いが分からない。
 一番その効果が分かるのは静止画やゲームのテクスチャで、レベルを最大の5にするとコントラストが強くなり解像度も上がったようになる。こういう補正機能にありがちな不自然さは少ないが、個人的には積極的に使おうとは思わない。
 オーバードライブは普通と強の2段階(オフも可能)があり、こちらも切り替えて確認したけど、その差がよく分からなかった。某サイトのレビューではマウスに遅延が発生するとあったが、自分は全く感じなかった(デスクトップ、ゲーム共に)。

←本機のスタンドはチルト角が変更できるのみで高さ調整は不可。なのでS2231のアームスタンドに交換。黄色の円で囲った部分は本来の取り付け金具。後ろからだと丸見えだが、前からだとそう気にならない。とは言え違和感は残る。外せない事もないがリスクが伴う。
 リモコンはボタンの感触がペコッとへこむ感じで使い易いとは言えない。リモコンに関しては三菱の方が格段に使い易い。
 特筆すべきは消費電力。カタログでは233WX-Zの約半分の34W。今の時期の気温で6時間連続で使って本体に触れても、上部の通気穴からかすかに熱を感じるだけで、熱々だった233WX-Zとは大違い。通常はブライトネスを20に落としているので、実際は30Wを下回っていると思う。
 さて週末は233WX-Zを売りにいくかな・・・。

■2011年07月08日(金)

「三菱RDT233WX-Z」
 
自分はゲームも映画もTVも一台で済ませるのでTN、グレアは選択外。ナナオと三菱のVA、IPSを中心に色々と検討した結果これを購入。特長は多いけど、まぁ新製品だし何となく良いのでは?というのが買った動機。
 今使用しているのは実は二台目。一台目は常時点灯ドットが1個あり、購入時に付けていたドット抜け交換保障で交換した。幸いに二台目にドット抜けは無かった。

 液晶本体はLG社製だとか。目潰しパネルとも揶揄されるギラツキ感がある。例えると細かい真珠の粒が並んでいるようで、人によってはかなり不快に感じるらしい。自分がこれまで使ってきたナナオのS2231W(VA)も同類のパネルだが、3年の間に慣れてしまったのでギラツキに関してはほとんど気にならない(ブライトネスを下げれば)。

 
ノングレアなのに枠は光沢あり。この枠は静電気を帯び易く、すぐ埃がついてしまう。中央下の青色LEDは輝度調整可能。   スタンドの高さは三つのブロックを繋げて調整。10cm角のビス穴があり市販のアームスタンドが使用可能。後でナナオのスタンドに換える予定。

【デスクトップ】
 DV Modeの「スタンダード」を使用。主な設定は倍速オフ、ブライトネス10、コントラスト10。色温度6500。倍速をオンにするとマウスカーソルの動きにラグが発生する。気になるのはフォントがナナオに比べて滲んだように見える事。特にメイリオは見づらかったが、「ClearTypeテキストの調整」で幾分見やすくなった。
 色もナナオとは明らかに違う。彩度が下がってくすんだ感じ。かといって彩度を上げてもナナオの色には近づかない。LEDバックライト固有の発色なのかも。これから色々と弄ってみよう。

【ゲーム】
 DV Modeは「ゲーム1」。「スタンダード」からブライトネスを20に上げただけ。倍速をオンにすると心なしスムーズになったようなならないような・・・?
 例えばCrysis 2にDirectX11のパッチとハイレゾテクスチャを入れるとfpsは20台まで落ち込むが、倍速オンにしても滑らかに動く訳ではないので、ゲームに関しては期待できる機能ではないよう。ちなみに倍速時にキー入力の遅延は感じられなかった。

【動画】
 DV Modeは「シネマ」。倍速オン、ブライトネス20、コントラスト20、ブロックN/R10。倍速の効果が一番分かるのがフィルム撮りの映画。シネマモードを「滑らかに」にすると24コマを30コマに予測補間して文字通り滑らかになる。
 GyaoやYoutubeの動画の中には、本来は30コマのビデオのレートを落としているものがあるが、それらも滑らかになる場合がある。
 バッファローDT-H33で見るTVは、倍速の効果は感じられない。オフでも画面下に流れるスタッフロールのテロップがナナオより見やすくなった。これは応答速度の差が出たものだと思われる。

 映画好きでギラツキが気にならない人にはお勧め。ゲーム目的に買う製品ではないと思う。